2008年6月9日月曜日

暗闇の演奏


きのうは、出身地の三曲協会の演奏会でした。

今回、私の所属の社中は三味線オンリー。

「夕顔」という古典曲で全部で約12分あり、

「がんばって暗譜よ!」と先生に言われたときは
ぜっったいムリ、と思いましたが、
泣きながら練習してなんとか一通り弾けるようには。

本番、曲のなかほどにさしかかって、
背後で バーンという大きな音がして



会場の照明が落ちました。



一瞬、手が止まったけど、先生は

弾いてる(゚Д゚;)

”Show must go on”なんだね、と思いなおし、
曲は続けました。三味線の9人中6人は暗譜していたし、
お竹も続けたので、曲にはなりました。

暗闇に鳴る、三味線の音。 幻想的でした。
先生が、暗譜させたのは、
暗闇でも弾けるようにってか?<ウソ

(舞台では、暗譜が原則ですが、曲やパートによっては
先生も強いて、暗譜しろとはいいません。)

曲のでき具合は、ともかく、
非常時も弾き続けた、ということで
ほかの社中の先生からもお褒めいただけました。

この舞台、一生、忘れんだろうな(・∀・;)

※このとき、電力会社の事故で会場周辺の地域が
3分くらい停電したそうです。



5 件のコメント:

Farbo さんのコメント...

そうです!
何が起きようとも、演奏は、自分から止めてはいけないのです。例え火の中水の中、暗闇の中。。

シャン_ペイン さんのコメント...

farbo先生:
ご訪問、謝謝!

他の先生も「地震でも弾く」
とおっしゃってました。

タイタニックの楽隊は、
沈むまで演奏したんですよね>水の中

火は
逃げますよ…

Farbo さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
Farbo さんのコメント...

不客气。

タイタニックの楽隊さんたちは、
本当に音楽を愛していたんですね。

やはりああいう豪華客船で演奏する為には、あの位音楽を愛していないと務まらないんでしょうかね。

シャン_ペイン さんのコメント...

>タイタニックの楽隊さんたちは、
>本当に音楽を愛していたんですね。

そうですね。「音楽を奏でながら死ねるなら本望」ぐらい、好きだったのでしょうか。
 音楽家として、船とともに沈む被害者への葬送曲も、命がけの仕事だったのかな、とも思います。